War against terrorism(テロとの戦争)

ってやっぱ矛盾、つかテロリズムの拡大再生産策だよな。911アルカイダの仕業だというのは本当だとして*1、彼らは「アメリカと戦う者」として自らをアイデンティファイしたくてテロをやってるわけだから*2、「戦争」と言っちゃうともうむこうの土俵に乗っちゃうわけですよ。わざわざ相手を「アメリカと戦争をしている(アラブ人にとっての)ヒーロー」としてクオリファイしてしまっている。
ひとたび(「犯罪」じゃなくて)「戦争」となっちゃえば民間人の殺戮なんて(負けなければ)全然オッケーになっちゃうからな。現にアメリカが先日ファルージャでやった民家を狙っての空爆*3なんて、戦争中じゃなければテロとの区別がつかないよね。(そしてそんな戦争中の場所に日本は占領軍の一員として軍隊を出している。)

  • テロリストはあくまで凶悪犯罪者として取り扱う。
  • テロリストに大義を与えない。

の両方に反する行動をとり続けてる*4アメリカにこのままついてくのが日本にとって得だとはどうしても思えん。

*1:ブッシュ政権は既に「フセインは45分で(だっけ?)大量破壊兵器による攻撃が可能」という嘘情報を根拠に戦争を始めた実績があるからいちおう眉に唾をつけておく必要はあると思うが。

*2:このへん内田さんに完全に同意

*3:付随的損害じゃなくてほんとに攻撃対象の民家を特定してのピンポイント爆撃。もちろん中に女子供がいても関係なし。元海兵隊員4人が殺されたことへの報復。数百人が死亡。

*4:ここまでアレだと怪しげな陰謀論にもそれなりの信憑性がでてきちゃうよね。