いんふらとん

買い物に行ってきた。
スカラー場を濫用から守る会ワロタ。しかし

inflaton の転がりと重力の古典的な力学が拮抗するわけで、

inflaton のポテンシャルへの所謂 Planck suppressed correction は無視できない。
重力のループ効果も無視しては通れない。
Planck-suppressed correction が無視できない状況で摂動計算をしようというのだからそもそも間違った道だと思われる…

これちょっとおかしくない?(僕もインフレーションで論文書いたことはないけど。)
そもそも slow roll 条件を課しているから「inflaton の転がり」は十分ゆっくりで(最後インフレーションが終わるところを除いて)adiabatic に取り扱えるようにセットアップしてある、というのが第一点。
後者については、プランクスケールより何桁も小さいインフラトンのエネルギースケールを手で入れるのが気にくわないという議論は有り得るけど、プランクスケールより何桁も小さいところで(無限個の Planck-suppressed operator を入れた)有効場の理論をやる事自体は全く問題ないよね*1。それこそワインバーグのいう意味での繰り込まれた理論だと implicit に思ってみなさん計算してんじゃないの。素粒子屋から見てマトモなモデルはちゃんと O(1) の係数で Plack suppressed operator を入れても結果が変わらない、或いは初めから Planck suppressed operator も考慮に入れてると思うんだけど・・*2。その場合スタンダードモデルの計算で重力の量子効果を無視するのと罪の重さは一緒でないですかね。(それとも曲がった空間上での場の量子論も一切認めん、という立場なんかな。)
なんか外してたらごめん。


*1:プランクスケールより大きい真空期待値を必要とするモデルは僕も気にくわないけど、それを必要としないモデルだっていくらでもあるし。

*2:検索してみたらそのへんも書かれたレビュー発見(ちょと古いけど)。