棋神、武市三郎先生を知っていますか?

プロ将棋界は上から順にA、B1、B2、C1、C2の5つのクラスに分かれています。各クラスで一年間のリーグ戦(順位戦)を行い、上位と下位の数名がそれぞれ上下のクラスと入れ替わります。
さて、一番下のC2クラスでは、下位5分の1になると降級点がつきます。降級点を3度取るとフリークラス(順位戦不参加)に落ち、フリークラスに落ちると(例外的に良い成績を上げてC2に戻れない限りは)10年で引退しないといけないという厳しい掟があります。
以下2ch棋神スレ(http://game9.2ch.net/test/read.cgi/bgame/1105009150/)からコピペ:
 

武市三郎六段 丸田祐三九段門下
50歳 699戦 295勝 404敗 勝率0.4220 (2004年末)

プロ棋士になって以来、23期連続C級2組在籍の中堅棋士。勝率からするとフリークラス落ちしていてもおかしくない。というか、これからあげるデータを見ればフリークラスに落ちていないのがおかしいぐらい。しかし彼はいまだ降級点を取ったことがない。
ちなみに、C級2組に降級点制度が復活したのは昭和62年度の第46回順位戦から。参加人数の1/5(端数切り捨て)の人に成績が悪い順に降級点がつき、3度降級点を取るとフリークラス落ち。
 
          勝敗  順位
第46回(昭和62年度)3-7  43/53 (44位以下が降級点)
第50回(平成3年度) 4-6  34/54 (もし、3-7なら降級点)
第51回(平成4年度) 4-6  39/55 (もし、3-7なら降級点)
第52回(平成5年度) 3-7  44/54 (45位以下が降級点)
第53回(平成6年度) 3-7  39/48 (40位以下が降級点)
第54回(平成7年度) 5-5  27/50 (良い成績で第55回の地位を上げた)
第55回(平成8年度) 3-7  41/51 (42位以下が降級点、なお第54回で4-6だった場合は降級点だった)
第56回(平成9年度) 4-6  36/49 (もし、3-7なら降級点)
第57回(平成10年度)3-7  37/47 (39位以下が降級点)
第58回(平成11年度)5-5  30/45
第59回(平成12年度)4-6  31/44 (もし、3-7なら降級点)
第60回(平成13年度)4-6  30/42 (もし、3-7なら降級点)
第61回(平成14年度)3-7  36/45 (37位以下が降級点)
第62回(平成15年度)4-6  30/44 (37位以下が降級点 3-7なら35位)
 
3-7でありながら、地位の差でぎりぎりのところで踏みとどまること6度。
そして4-6の成績を挙げたときは、ほとんど3-7だったら助からなかったとき。
その成績から彼の棋譜が表に出ることはあまりないが、3手目角交換からの筋違い角という、必殺技を持つ、らしい。(毎日コミから出した著書はベストセラーに)
江戸時代の棋譜に明るく、振り飛車の囲いは美濃ではなく2枚金、だとか。
競輪ネタで現在近将連載中.

 

第61回は最終局前、降級点は5人決定で残り4人の状態で、 危ないほうから5番手。最終局、負けたにもかかわらず、競争相手が4人とも負けたため、奇跡的残留。
 
私たちの最終局勝ってでのギリギリ逃れる予想の上を行く、まさに奇跡的な残留劇。
 
昨年度は、神らしからぬ楽勝残留。
一説にはC1の主、忍者へのはなむけに緩めたとも言われるが、
 
すべては今期3−7で潜り抜ける布石であろうか・・・。

 
そしてその予想通り、今季10局中9局終わって2勝7敗。前期4-6でなければ、今季は既に降級点がついていた。
今季の星をみると最後の試合で残り4人のうち3人に降級点がつく事になっている。棋神にとっては、自分が勝ち、しかも金沢4段が負けない限りは降級点がついてしまう状況。さらに恐ろしいことに棋神以外の3人は既に2回降級点を取っており、棋神が降級点回避すれば一日で3人がフリクラ落ちとなる。
いったい棋神の掌の上でどのようなドラマが演じられるのか。注目の最終戦はあさって3月15日火曜日です。