最近ウェブで色んなとこつらつら眺めてて思ったんだが(一番最近はR30とかそこのコメントとかそっから辿ってArisanとか)、

おまいらぐだぐだ言ってないでガキを作れ中出ししろと。
 あのですね、いうまでもないことですが、そもそも人生に意味なんてないわけです。成功だの失敗だの勝ち組だの負け組だのという以前にですね*1、そもそもその「成功」の尺度となる自分なりの「人生の意味」を一からつくりだせる奴の方が少ないわけです(これをもって「努力する才能がない」とか「希望格差社会」とか呼んでるわけだ)。ましてやそのうえで成功できるやつはもっと少ない。で、それを由々しき事態だとかいってるのはもう馬鹿かと、阿呆かと。そんなのあたりまえじゃないか。そこらの太郎さん花子さんがそんなことできるわけがないでしょうが。昔の人がそれに対してソルーションを用意してないはずがなかろう。
 そこで本題に入るわけです。
 いや昨日ムスメと動物園に行ったときにふと思ったんですよ。
 もうね、30も超えると感動なんてしないっすよ。何見ても心が動かない。なんか前みたことあるな、というデジャヴュ感が拭えない。(といいつつ半年前ローマのコロッセオからフォリ・インペリアリ通りをエマヌエレ二世記念館まで歩いたときはもうその光景にお口あんぐりで心底圧倒されて、一人でニヤニヤしながら「あんたスゲエ!」「工エエェ(´д`)ェエエ工」「( ゜Д゜)ポカーン」の3つが頭の中をいったりきたりしてましたが、まぁ一般論としては、そうなわけだ*2。)
 で、思うんだけど、つがいを形成して子供を作るってのはアレです。子供ってのは、親のかわりに泣いたり笑ったり感動したりしてくれるために産まれてくるんじゃないかな、と。
 だってもう目の前の菓子が貰えないってだけで二つにくずおれて泣くんですよ。あなた最近心底何かが欲しくて二つに折れて号泣したことありますか?その感動力たるや大人の比ではない。なんせあらゆる事が人生初めてだから、もうねそのヴィヴィッドなリアクションに、みてるこっちまで嬉しくなってもっともっと色々世界に触れさせてやりたいと思っちゃうわけです。だって初めてのものを目にすると文字通りハァハァいって興奮するんですよ。
 んで子供がでっかくなったら今度は孫が産まれてその成長に目を細め、気がついたら寿命がきてさようなら。「人生の意味」なにそれ?これが美しい八つぁん熊さんの人生だと思いませんか?
 というわけで日本政府は社会に蔓延する子供嫌いの風潮を是正するとともに大いに若者の中出しと出産を奨励し補助して頂きたい。


*1:関係ないが、そもそも「勝ち組」なんていう嫌な言葉がなんでいつまでたっても死語にならないのだ、という気持ちを私と共有する人は、この言葉が元々は、第二次大戦後ブラジルで「皇国日本が負けるはずがない勝ったに決まってる」と言い張って抗争を繰り広げたおバカさん達を指す言葉である、というトリビアを身の回りに広めていっていただきたい。

*2:ちなみに昔読んだ西尾幹二(笑)の本(たしか「ヨーロッパ像の転換」)は、主にドイツとイタリア(だけ)を一緒くたにしてヨーロッパを語るというある種のトンデモ本でありながら、なんというかあの「打ちのめされ感」を非常な切迫感とともにうまく表現していたな、今から思えば。