選挙雑感その後

前ちらっと脚注で書いた内田樹さんの選挙評への違和感、徳保隆夫さんがうまく整理して書かれている:「9年遅れで発見された「特異な病像」

何をいまさら。「負け組」の自愛が「正しい」ならば、「累進課税緩和と法人税減税、消費税に賛成」と主張する民主党が勝っても無意味。「所得税累進課税を強化+法人税増税→消費税撤廃」という政策を掲げて275の小選挙区を戦った共産党を支持するのが正解。
内田樹さんは、社民党(旧社会党)と共産党が揃って敗北し、保守政党が議会の3分の2超を占めるに至った1996年、もしくは2000年に書くべきだったことを今頃書いている。

そんで私思いますに今後民主党のめざすべき道はこれ!これっすよ!:「民主党が訴えるべきだったこと!?*1

1.8時間労働しても生活保護受給額を下回っている金額の最低賃金の引き上げ。
2.サービス残業の罰則付き禁止(経営者を含む)と徹底した取り締まり。
3.有給休暇の80%取得義務づけと月間労働時間の上限設定(罰則付き)=過労死対策法。
4.ヴァカンス法の制定(連続休暇の確保)
5.派遣労働者の一定期間後の正社員登用の義務づけを法制化
6.大規模なフリーター対策(フリーター、派遣にも対応できる厚生年金制度の構築)

ドイツ来てここが日本との一番大きな違いだな、これのおかげでみんな平均したら日本より貧乏なのに日本より豊かに暮らしてるのだな、と心から実感している部分だ。これなら民主党も本来のウスラ左翼アイデンティティを保ったままで多くの人に訴求できると思う。これは本当に今後無茶苦茶大事な政策だと思う。(5.はそのままじゃ「一年毎に解除して契約しなおし」とかなって実効性が担保されないと思うけど。)


*1:唯一タイトルの最後の「!?」が気にくわん。なぜ言い切らん。