量子計算入門

昨日のセミナーは東工大の情報理工学の河内亮周さんに来ていただいて量子計算の話をしてもらった。P問題NP問題とは、みたいなイロハのイから初めて量子暗号とか御自身の業績の話まで、ウチの研究室恒例の時間無制限デスマッチ形式、今回は1:30から途中2回の休憩をはさんでみっちり4時間。
 僕が来てからは初の異分野セミナーだったが非常にクリアーなトークをして頂いて、なかなかみなさんの評判もよかった。
 その後飲み会で「なんで僕を呼んだんですか?」と聞かれたが、これはある日の昼飯後、「セミナー素粒子論以外の人も呼ぼうよ」「いいねぇ」「量子コンピューターなんてどうよ」「いいねぇ」というような感じのやりとりで僕が誰か呼ぶことになり、どうせなら第一線で量子コンピューターに命かけてバリバリやってる人がよろしかろうということで Google Scholar でいろいろ検索して、結局レヴューでよさそうな論文が引用されてた理論系の若い人(後で聞いたらまだ博士とって2年目だそうな)、という事で白羽の矢が立ったのであった。
 河内さんからも「理論物理の人の前で話すのは初めてだったんですけど皆さんさすが頭いいですね」「他分野ということでなるべくポジティヴな面を強調して話したんですけど的確に弱い点をついてくる」と御褒めにあずかる。「そりゃね」とは言わず「なんかもう小姑みたいのがそろってますから」とか答えたり(^^; というかそんなゆうほど厳しいツッコミもなかった気がするが。
 和光の居酒屋でみんなで飲んだ後またぜひ来てもらって議論する機会をもちましょう、と別れる。いきなり共同研究になるネタをみつけるのは難しいだろうけど異分野の人と話して色々と刺激をうけた。
 良いセミナーでした。量子計算の話を聞きたいけど誰を呼ぼっかなーと思ってるそこのあなた。河内さん、自信を持っておすすめできますですよ。