インディアンラブストーリー

昨日の夜はアキン君に誘われてでっかい仮設テントでインド映画を見てきた。9時半に色んなCMが始まって終わったのが夜中の1時半。←インド映画標準フォーマットに則って前半一時間半〜二時間、インターミッション(途中休憩)を挟んで後半一時間半〜二時間。映画週間の他にコンサートも行われたそうで素晴らしいサウンドシステムであった。こんないい音響で映画を見たのはうまれてはじめてだ。仮設なのに、テントも清潔感のある白砂利の床もすべてがセンスよくてなんか知らんがさすがドイツってかんじだ。
映画はインディアンラブストーリー(リンク先の公式ページの文章だとなんかちょっとダサイ映画ぽく見えるかも知れないけどすごいおしゃれでした。Wikipediaにも載ってるw:

INDIAN LOVE STORY (KAL HO NAA HO)

いやーもう最高!素晴らしい!!なんかもうね笑っちゃうぐらい

完っ璧にゴージャス。

僕の中に偏見としてある「アジア映画のビンボ臭さ」(←もちろん日本映画を激しく含むw)を微塵も感じさせませんでした。いかにもインド映画らしいインド映画なんだけど、すんごいおしゃれで普通に映画として見てカッコイイ。なんか見てて俺憧れちゃったもん。「文化発信力」みたいなもんで日本インドに完全に追い抜かれてますよ。と映画一本で短絡したくなるぐらいのパワーがあった。
なんつーかやっぱ「こんなの見たことない」っていうのが感動につながるんだぁとおもいますた。あまりに感動して帰りにサントラのCDを買ってしまった。今かけっぱなし。10ユーロ。←アキン君に「映画二本立てのDVD(計8時間!)が5ユーロで買えるのに」と言われたがw(DVDも買う予定)。ちゃんとさーコンテンツで感動させれば人は金を出すんだよ。値段だってこれぐらいが適正価格だろ。CD輸入権送信可能化権公衆送信権だと世迷言を垂れ流してる日本の知財ゴロは死んでくださいマジで。別にあんたたちが滅んでも誰も困らないんで。(国に規制してもらって分け前が減らないようにって農協や土建屋と同じ衰退産業の道を歩んでることわかってないのかね。)
以下雑感(ネタバレなし)

  • ドイツでシャー・ルク・カーン様の御尊顔が拝めるとは思わなかった。もっと中年っぽい人なのかとおもってたらもんのすごい若々しいね。観客もよくわかってて「いかにも」な初登場シーンでは歓声があがってますた。
  • Rohit 役の Saif Ali Khan 君もとてもいい味を出していた。
  • 二人のぶっとい腕に惚れた。あれならアジアンでも全然見劣りしない。やっぱ男は腕太くないとな。
  • ディスコで Rohit 君が着てた日本アニメ絵風の顔がでっかく描かれたTシャツ。なんか禍々しかっこよかった。アニメ絵のロリ顔は「かわいい」じゃなくて「禍々しい」と見るとかっこいいのかぁ、と思った。村上隆もそういう文脈なのだろうな。
  • しかし字幕がドイツ語なのでストーリーがいまいち追えない部分があった。(いやインド映画なんでだいたい分かるんですけどね。)途中のインターミッションと帰りの電車で教えてもらって補完。
  • インド人ってほんとに会話にバンバン英語が混じるね。いきなりすごい自然に一センテンスまるごと英語が入るのではっとする。植民地人の悲しさか(いや別に見てて惨めな感じはしなかったけど)。←デイヴィドの奥さんがインド人なんだが、インドでは英語はちゃんと教育を受けた証で会話に英語の文が混じるのはおしゃれなことと見なされている、と感じたそうな。
  • パトリック君によると設定はNYだがトロントで撮られたシーンがけっこうあるといってた。(彼の兄弟がトロントの大学にいってる。)トロントはニューヨークより安くロケができるよと映画撮影を誘致してるらしい。撮影用にNYのタクシーもあるそうな。
  • ヒロインのお母さん小林幸子そっくり。
  • 眼鏡っ娘が眼鏡を取ると、というベタな展開にワラタ。
  • 「プリティウーマン」ワロタ。インドダンスいいなぁ。ほんと。 すべてが眼福でした。