かえるさんより

ほりえもんが提案していることは、テレビ界ではすでに試されていることだったりする。フジのトップや政財界、金融庁があたふたしているのはおもしろいが、じゃあ、彼の参入でメディアがおもしろくなるのか? 見えないな〜。

つか現状のドタバタが既にエンターテイメントとしてこよなくおもしろいw
まじめにいうと視聴率における競争はあっても言論における闘争はない現状から変わればそりゃ面白いんでは。べつにオカタイ朝日岩波NHK的「言論」の意味に限らず、プロレス的にも。
まーフジテレビはブラフで本当は産経新聞がほしい説が有力みたいだけど*1、この騒動でさらにまた新聞もブログとなんら変わるところがないというのが白日の下に曝されて愉快なかんじ。こんなの(産経新聞社説)とか:

 堀江氏は電波媒体を買収してグループ内の新聞まで支配したいという野望なのだろうが、電波というのは公共財であり、しかも無限ではない。この限りある資源を適切に使うため、国が限られた事業者に免許を与え、割り当てている。それが放送事業である。
 したがって、利益をあげることが最大の目的である一般事業会社とは当然異なり、より大きな公益性と社会的責任が伴う。
 それだけの資格があるのかどうか、静かに自らに問うてほしい。

シロウトのブログでも普通ここまで内輪ボメしますか?*2
「公共財であり」「より大きな公益性と社会的責任が伴う」フジテレビでは「それだけの資格」をもってずいぶん御立派な番組づくりをなさってますことで(´・∀・`)
といった感想を抱かせる「おまえがいうか?そのクチで」感のある言葉を相手に吐かざるを得なくさせただけでほりえもんエライ。繰り返すがプロレス的にも面白い。
ちなみに「電波は無限ではない」ってのもです。ほぼ無限に使えるのを不当に独占してるだけ。→参照

テレビのチャンネルが少ないのは、電波が「稀少」だからということになっているが、実際にはテレビの帯域はVHF・UHFあわせて370メガヘルツ(約60チャンネル分)もある。そのうち東京では、少なくとも200メガヘルツが空いていると推定され、30チャンネル以上の地上波テレビ放送が可能である。VHFだけでも2、5、7、9、11チャンネルは関東一円で空いており、今すぐにでも放送できる(チャンネルに隙間が空いているのは50年前のテレビに合わせたもので、今は必要ない)。


*1:江川紹子さんのインタビューホリエモンが言ってるのは、新聞で google news やればいいじゃんって事に見えるし言ってることも至極まともに見える。「受け手が読みたい記事だけ載せてたんでは言論のクオリティが落ちる」だなんてマスコミの人が受け手をいかに馬鹿にし軽蔑してるかが分かるよね。そういう受け手を想定して記事を書いてたんではクォリティーペーパーなんて夢のまた夢だわな。そんなもん以前に現状で既に最低のクォリティをなんとかしてくれ、と。

*2:finalventさんも突っ込んでたが『路線の否定は大型コラム「正論」の百八十人におよぶ執筆陣にたいする冒涜でもある』というのはやはり笑うところなのでしょうか。とても正気とは思えん。