茂木健一郎氏の発言

溜まってた膿シリーズ。前回行きがかり上「島田雅彦(笑)」とか書いてしまったが、今読み返してみると彼の方からはそれなりにたんなるヨイショ記事ではなくしよう、という意図もウッスラと感じられないではない。
色々論評しようかと思ったが、ま、アレなので簡潔に 引用するだけに留めておく。出典は BRIO 2005年8月号。強調はワタクシによる。

科学に対する大衆の意識の低さを嘆く

島田 でも茂木さんは最近、みんなが脳に関心を持って大変でしょう。儲かるでしょう?脳は。
茂木 いや、日本人は脳に対して表面的な理解のみをしている人たちが多いと感じるよね。
島田 「茂木さんの本を読むと頭が良くなるんじゃないか」「脳に得なことがあるんじゃないか」というスケベ心はあると思うけど。自分でもスケベ心に訴えてしまったという自覚はあるでしょう?
茂木 私はそういうものとは一線を画しているつもりです。この国のポピュラーサイエンスのレベルについては本当にまだまだこれからだと思っています。
島田 この際、怒りをぶちまけてください。
茂木 はは。今回イギリスに行って、ケンブリッジとオックスフォードの最も尊敬する研究者たちに会ってきたのだけど、全然レベルが違う。日本だとせいぜい『あるある大事典』みたいなレベル。科学には、ああいうものとは全く違う世界があるんですよ。当然、脳科学にもある。本当に日本の現状は絶望的ですね。

4月からの職場には脳科学の研究室もあるみたいだから、誰かポスドクでも友達になったら*1、おまえの分野はいったいどうなっておるのだ、と、オックスブリッジを仰ぎ見るようなレベルで研究してるのか、と問いたい。問い詰めたい。小1時間問い詰めたい*2
そんなに日本の脳科学のレベルが低いんだったらその分素粒子に予算を回してくれ。


*1:理研では別ジャンルの横のつながりはどれくらいあるのかな?ちょっと楽しみにしている。

*2:非2ちゃんねらのための出典:吉野家コピペとは - はてなキーワードガイドライン板というところで日々新しいコピペが産まれている。