日本にも「ジャーナリズム学部」「報道学部」を!

前回の「日本にもジャーナリズム学科を!」は実は学科どころじゃなくて学部であるべきぽいことが判明。以下※欄から抜粋

id:kmiura 『ジャーナリスト学科ですが、工学部とかにいれたらいいんじゃないかなと私は思います。文系だとなんんかいろいろ思想がついてまわって重くなりすぎそう。「新聞工学科」とか。』


id:odakin 『「新聞工学」・・・うーん、微妙(笑) アメリカやヨーロッパの大学のジャーナリズム学科は実際んとこどんなこと教えてるんでしょうね。ちょっと興味ある。』


id:odakin 『というか理系と文系という奇妙な分けかたって日本だけじゃないすか?
 そもそも英語にも「理系」や「文系」にばっちり対応する単語が存在しないような。』


id:flapjack 『essaさんも使いますよね、文系・理系という対立軸。お二人のいわれる感じは分からなくもない。
 つまり、僕は、「文系」という言葉で、「内容」は扱うにしても、その内容をそのまんま―方法的自覚が不十分であるがゆえになにげにズレていくようなかたちで―扱いがち。それに対して、「理系」は「内容」を直接問わず「形式的・方法的」に徹底して扱う、といいかえて理解しているように思います。この理解でいいのかな、というのが一つ。
 それでいいとして、「文系」「理系」という対立軸が問題なのは、一部の文系の人たちの欠点が過剰に誇張される一方、一部の理系の人たちの欠点−あまりに素朴な社会認識もってたり―は無視されているから。
 重要なのは、領域にかかわらず、論理的、方法的、原理的(原理主義的ではなくて)考え方ということでいいのではないかと思うんですが。』


id:odakin 『をぉコメントありがとうございます。最近更新されてないからちょっと心配してました(何を?・笑)
 なんか昔なら「数学使えない人たち=文系、使える人たち=理系」というシンプルな分け方でよかったと思うんだけど、もうあんまりそういうのも関係なくなってますよね。金融工学なんて言葉も出てくるぐらい。
 文系=「内容」は扱うにしても、その内容をそのまんま扱いがち
 理系=「内容」を直接問わず「形式的・方法的」に徹底して扱う
というのは全く分からんです。もうちょっと何を言いたいのか解説キボン。
 例えば理論物理のトークでも「なんでこれを研究する価値があるのか」「何が motivation なのか」「何が面白いのか」というのは一番力を入れて準備する部分だと思うんだけど。
 結局明治維新の時に新興の為政者側がキャッチアップ体制として作り出した帝国大学において「和魂=支配者養成=文系」「洋才=技術者養成=理系」という区別が便宜的になされたのがそのまんま残ってる、という説を今これ書きながら思いついたんだがどうか?w』


id:flapjack 『もろもろでブログする時間が。。それはともかく説明足りませんでしたね。できれば日を改めて自分のところに書きます。
 最後の部分は、http://d.hatena.ne.jp/flapjack/20040923で引用したドラエモンさんがそのまんま同じようなことを書かれていますね。』


id:odakin 『是非!>日を改めて
しかしドラエモンさんのは超まんまですね。orz 昔読んだのが潜在意識に残ってたのかな。しかも

日本の文系・理系の過度の分離というのは、科学的な批判精神を持ってる人を社会問題への興味から遠ざけるための社会的装置として機能しているんではないのかな?
 和魂洋才というのが、明治時代に確立した日本の支配層の理想なわけだが、和魂は社会認識、洋才は科学技術(特に軍事技術)であって、これが交差してはイロイロ不味いということなのではないかねぇ

 こっちのがうまく言えてますねぇ。。(ドラエモンさんのブログ、というのはあるんですか?)
 ともかく英語には「理系」「文系」という概念も対応する単語もない、というのは折に触れて強調してかんといかんですね。』


id:kmiura 『あわー。flapjackさん登場していたんですね。おっしゃりたいことはよくわかります。ただ、わたしはどのセクションに属するか、というのは結構効いてくるな、と思うのです。理学部新聞学科は極論が増えてダメだな、とか政治経済学部新聞学科だと生活はどこにいく、とか。こっちからくる情報をいかにしてあっちにながすか、こちらの情報とあちらの情報をいかに接続させるのか、というのは流体工学とか土木工学みたいなものだな、と思いついたまでです。なんにしろ、楽しみにしています。』


id:odakin 『ちなみに他国では何学部なんでしょうかね。って今
journalism site:edu
で検索してみたら、アメリカの大学ではどっかの学部の下の学科じゃなくてずばり
「ジャーナリズム学部」(School of Journalism)
としてあるのが多いみたいですね。民主社会にとってそれぐらい重要な価値のあるものとして扱われてる、ちゅーことよね。僕も同意。
 日本の新聞をはじめとするニュースメディアの頭の悪さを数十年単位で改善してく一歩として、とりあえず東大あたりから「ジャーナリズム学部」あるいは「報道学部」どうでしょ?>偉い人』

いやードイツでも「彼女が大学でジャーナリズムを勉強してた」とかわりとまわりであったから、そういう人材を育成するコースがそれなりに社会で認知されてるみたいな雰囲気を感じたのですよね。
 新学部を作りたい人みたいな話をよく見るけど、どうですか「報道学部」? 社会にとって決定的に重要で諸先進国でのお手本も豊富なわりに、明治の国策で日本にだけ奇形的に存在しない穴学部! 今立ち上げて30年間集中的にリソースを投入すれば、地方大とか私大とかでもメッカになれると思うんだけど。どっかやんないかな。