超久々に Google News を見たら

U.K. 版も U.S. 版も India 版も New Zealand 版も Australia 版もこのニュースでもちきりである(いずれの版でもトップニュース):「Chronicle of a murder bid foretold: exiled KGB chief fights for life in London hospital←この記事はたまたま僕が見たとき U.S. 版でトップだった奴

Alexander Litvinenko claimed in a 2001 book, banned in his native Russia, that the Kremlin's security service had created a secret unit to hunt and kill those considered a danger to the state.
Alexander Litvinenko claimed in a 2001 book that the Kremlin's security service had created a secret unit to hunt and kill those considered a danger to the state at home or abroad.
As he lay critically ill under armed police guard in a London hospital yesterday, after apparently being poisoned, the former KGB lieutenant-colonel's allegations seemed grimly prophetic. In an assassination attempt as laden with high politics and low treachery as a Cold War thriller, Mr Litvinenko fell ill on the sixth anniversary of his arrival in Britain, after meeting an Italian KGB expert in a sushi bar near Piccadilly Circus.
(以下リンク先へ)

各国とも「ロシアは既に暗黒時代に逆戻りしているというのは本当だった」「冷戦が戻ってきた」と非常に大きな危機感を持ってでかでかととりあげている。
で、日本はというとトップニュースが

  1. 仲井真氏「V字案認めない」 政府と協議の方針
  2. 和歌山知事に贈与の腕時計、3個で200万円超──仲介役、談合の協力で謝礼か
  3. 製紙2位の日本製紙、段ボール最大手レンゴーと提携へ
  4. 全域でのFTA構想研究へ、APEC首脳宣言に明記
  5. 小笠原ベンチ入りも出番なし/セリエA
  6. 三丁目の夕日」東京タワーの次は日本橋
  7. KFEハローキティのデザインを採用した子どもでも使えるデジタルカメラ

orz
国際の欄に移動しても現時点でこれを報道してるのは岩手日報一社だけ:「亡命先ロンドンで毒殺未遂か  プーチン氏批判の元ロ幹部

 【ロンドン19日共同】ロシアのプーチン大統領を批判し英国に亡命したロシア連邦保安庁の元幹部がロンドンで毒殺未遂に遭った疑いが強まり、ロンドン警視庁が捜査に乗り出したことが19日分かった。英主要紙が報じた。

 元幹部は、チェチェン独立派への対応などでプーチン政権を批判した著名女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさん殺害事件に関する情報を入手した11月1日に体調を崩し、現在は生命が危険な状態という。元幹部と知人らは「ロシア当局による犯行」と主張している。

 元幹部は先週、ロシアのインターネット・メディアのインタビューに「入手した書類は(ポリトコフスカヤさん殺害)事件に関与した職員を名指ししている」と証言していた。

 元幹部は2000年に政治亡命を申請し、今年10月に英国の市民権を取得した。事件に使われたのは英国で使用や保有が厳しく制限されているタリウムとみられている。

え?こんだけ?こんだけ。これで全文。
比べてみれば一目瞭然。もう記事のクオリティが段違いである。*1


もーほんと日本にもジャーナリズム学部を!是非是非*2

*1:例えば具体性:「元幹部」対「Alexander Litvinenko」、「情報を入手した11月1日に体調を崩し」対「In an assassination attempt..., Mr Litvinenko fell ill on the sixth anniversary of his arrival in Britain, after meeting an Italian KGB expert in a sushi bar near Piccadilly Circus」、他にも「分かった」「主要紙」「という」「知人」

*2:最近読み返した山本七平ある異常体験者の偏見」で、日本のマスコミはなんでこんなに国際水準に遥かに劣るダメダメな状態なのかについてなかなか説得力のある記述があったので、いずれネット遊びをする心の余裕ができたらとりあげるかも。