理研の研究員会議総会(*)
とかいうのがあり。「異才に遭遇(あう)」と題してw
いっぺんぐらいナマ野依さんの話でも聞くかと行ってみたらなかなか楽しかった。野依さんさすがノーベル賞とるだけあって*1良い事を上手に話していた。予想に反して(?)完全に「こっち側」の人であった。
うむ、と思ったスライドは以下の二つ。
*1:ドイツでも思ったがノーベル賞学者を身近に見られるという事のメリットは「こんなオッサンでも取れるんだから俺だって」という野心のカジュアル化がおこる事ですな。正のフィードバックがかかる。
*2:勉強のできる人はとかく与えられた問題を解く事だけに夢中になっちゃってアカンとな。
*3:ちゃんとした学問的基盤なしに単に無茶苦茶やってるのでは意味なし、とな。当然だが。
*4:思い込み、ではアカンとな。 でもそれって後になってはじめてどっちだったか分かる事だよな。「全てのクボヅカは自分のことをジム・クラークだと思っている」「事前にクボヅカとジム・クラークを選別する方法はない」っていうのと一緒で(参照)。(追記:言うまでもない事ですがここで言ってるジム・クラークはへんなレーサーじゃなくてこっちの方。)
*5:そのとき主流の事をやってるようでは独創的な研究は出来ない、と。
*6:アメリカ型でひたすら競争ばっかりやってても独創的な成果はでない、と。オリンピックで一番になるのとノーベル賞とるのとの違い、という例えを出されていた。
*7:独創的な研究提案が多数決を通るかいな、科研費とかの決め方が多数決なのは論外だ、とな。「萌芽研究」とかじゃなくて「異端研究」という枠を作れ、と提言されていたw
*8:科学側としては、やってみなきゃ分からん事をやるから独創なのであって事前に研究計画を提出せよとか達成率を報告せよとか愚の骨頂である、とな。んでも、そこに如何に技術側の効率性を取り入れバランスさせるかが大事だ、とも言ってたが。
*9:単に人がやってないこと、というだけではなくそこには普遍性がないといかん、と。下の「分野の開拓」「雇用の創出」とも繋がる。
*10:一発屋じゃだめだ、いっぺん世界をリードしたらリードし続けろ、とな。
*11:ふと思ったんだが THzの光=meV ということでTHzレーザー干渉計かなんかで宇宙項の影響を見られたりせんかね、分散関係あたりで。