西スーダンでの虐殺

馬鹿マスコミ繋がりでひょんなことから極東ブログを見る。とうとう日本でも報道されるようになったのですな。
これ、僕は全然フォローしてないけど、だいぶ前にイラク戦争賛成派(^^;のマニュエルが「イラク反戦なんていってるやつらは偽善者だ。西スーダンの虐殺を見ろ。今年(2004)に入ってからだけで10万人が殺されて100万人が難民になってるのに誰も見向きもしないじゃないか」といって例に挙げてた。(でアブグレイブに対しては「ロシアがチェチェンでやってることを見ろ。なんでもっと非人道的なあっちは批判しないんだ」というw)←まー僕はこういう「わかりやすい悪よりもっとわるい悪があるじゃないか」という議論は程度問題だと思うけどね。あんまりバランスを欠くのは問題だけど、やっぱりわかりやすいもののほうがわかりやすいから人々の心を動かしやすいのはある程度しゃーない。
で「なんで西スーダンのはそんなに『国際社会』の注目を浴びないの?」と聞いたら、「写真がないから」だって。虐殺してる側の政府(?)が外国人の入国を制限し、写真撮影を禁止しているんだそうな。(人々は目で見た映像には弱いけど記事で「10万人が殺されたと推定される」と読んでもさして心を動かされないからな。)
で、ここで話は「自己責任」に戻るんだが、これって誰か自分のヒロイズム、あるいは夢想的なヒューマニズム、あるいは世界的に有名なジャーナリストになりたいという功名心のいずれか(または全部)に溺れた大馬鹿野郎が潜入してフィルムにおさめないと、いつまでたっても『国際社会』の注目を浴びないでほっとかれるわけじゃん。「自己責任」の人はこういうのも叩くの?失敗したら国に「迷惑」をかけて「社会のリソースを無駄遣い」することになるわけだけど。
なんか山形浩生のリクツからはこういうのは零れ落ちてしまうよね。(まー表で国や官僚の悪口を言うコンサルなんていませんからねーというだけの話かも知らんけど。)

非常に関係ないが、昔そんなことを考えててどっかから辿り着いた、Winnyの件に関しての山形さんの発言に対するこのツッコミ。(皮肉ではなく)いい読者を持っていてうらやましいですわ。なんというか「愛」を感じるw

(追記:写真タイムに出てるかえるさん経由。日本語訳はこちら:葡萄畑で月を頼りに。)