解散総選挙
小泉スゲエ。いやー燃えるものがありますな。サルでもわかるようにみごとに対立軸を作り出すその手際はまさに政治の天才。道路公団でも年金改革でもヘタレて完全に「こいつアカンな」と思ってた私のようなもんにも「もう一度だけ騙されてみようかな」という酒場の年増女的気持ちを抱かせてしまうとはｗ
郵政三事業民営化の法案については全くフォローしてないので極東ブログに丸投げして「郵政民営化法案問題をできるだけシンプルに考えてみる」「参院否決なら、衆院を解散して国民に信を問えばいい」あーじゃ僕もそれで。
「小泉内閣総理大臣記者会見 [衆議院解散を受けて]（動画あり）」えれえ。こいうのが政治家の言葉でござるよ。
だれでも民間にできることは民間にと主張していながら、なぜこの郵政三事業だけは公務員でなければだめだと、大事な仕事だから公務員でなければだめだというんでしょうか。私は改革を推進しようという民主党は、民営化の対案ぐらいは出してくれるのかと思っていました。残念ながら民主党までが民営化反対、民営化の対案も出してくれない。そして自民党の郵政民営化反対、抵抗勢力と一緒になってこの法案を廃案にした。本当にこのままで行政改革できるのか、財政改革できるのか、理解に苦しんでおります。
総理になって、衆議院選挙においても、参議院選挙においても、この郵政民営化は自民党の公約だと言って闘ったんです。にもかかわらず、いまだにそもそも民営化に反対だと。民間にできることは民間にと言った民主党までが公社のままがいいと言い出した。公務員じゃなければ、この大事な公共的な仕事はできないと言い出した。おかしいじゃないですか。
言わば、はっきりと改革政党になった自民党が、民営化に反対の民主党と闘って、国民はどういう審判を下すか聞いてみたいと思います。だから解散をしました。
うめえｗ 民主党も、郵政民営化の対案すら党内の反対で纏められなくてなーにが3年間で10兆円の歳出削減よ、アホかいな、ってみんな思うよなそりゃあ。二日前にfinalventさんとこでちらっと書いたが（あとR30も書いてたが）小泉さん勝つと思うな。日本人ていうのは「意気に感ずる」っていう部分があるしな。つーかこんだけ分かりやすい対立軸うちだして勝てないようではだめでしょ日本。
最後の最後で「自民党をぶっ壊す」という公約だけは守ったね。ただし、
自民党岐阜県連は十日、執行部会・常任総務会合同会議を岐阜市内で開き、郵政民営化関連法案（廃案）の採決に反対した野田聖子、古屋圭司、藤井孝男の三氏を含む県選出の前衆院議員六人全員の公認申請を党本部に行うことを決めた。
県連規約を改正し、党公認がなくても「県連公認・推薦」として支援するとともに、党本部が対立候補を擁立した場合、その候補を応援した党員を県連として処分することも決定した。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050810it04.htm
自民党県連は９日、常任総務会で総選挙の対応を話し合った。県内の自民党議員で唯一、郵政民営化関連法案に反対した２区の前職、野呂田芳成氏（７５）について、党本部の「公認せず」の方針と関係なく県連として支援することで合意した。
終了後、中泉松之助幹事長は報道陣に「野呂田先生は前県連会長で、我々の一番の指導者。党本部から要請があっても新しい候補者は立てない。（野呂田氏を）全面的に支援する」と明言した。
http://mytown.asahi.com/akita/news02.asp?kiji=7115
自民党山梨県連の前島茂松幹事長は８日の記者会見で、郵政民営化関連法案の衆院本会議採決で反対票を投じた山梨２区の堀内光雄、３区の保坂武両衆院議員について、党本部が「非公認」扱いとしても県連として支援していく考えを明らかにした。
前島幹事長は「党本部が別な候補を立てても支援態勢をつくる」と強調、「選挙が終わればまた一体化が想定される」と語った。
また、同党群馬県連の大沢正明幹事長も８日の記者会見で、採決で棄権した群馬５区の小渕優子衆院議員について、「県の推薦として戦っていきたい」と述べ、支援していく方針を明らかにした。また、「首相の政治信条や信念は分かるが、党内議論を深め党内調整してほしかった」と首相の姿勢に苦言を呈した。
http://www.shikoku-np.co.jp/news/news.aspx?id=20050808000219
次期衆院選で、郵政民営化反対派の「造反組」に対立候補を立てるという小泉首相の方針に、反発が広がっている。九州の自民党県連の多くは対立候補を擁立せず、造反組を支援する構えだ。「対立候補が自民党から立とうとしたら県連で阻止する」「県連独自に推薦する」と公言する幹部もおり、党中央と地方の分裂を引きずったまま選挙戦に突入する勢いだ。
「公認をよろしくお願いします」。法案に反対した今村雅弘氏（５８）（佐賀２区）と保利耕輔氏（７０）（同３区）の代理人が９日、佐賀市の党佐賀県連を訪れ、本山光二会長に公認申請を出した。一様に硬い表情だったが、本山会長が「党本部に申請したい」と支援を表明すると、ほっとした様子を見せた。
大分県連の岩屋毅会長は９日、大分１区から立候補する衛藤晟一氏（５７）と面会。「無所属で立候補するなら支援は惜しまない」と伝え、衛藤氏も「新党に行く気はない」と答えた。
宮崎県連は造反組の江藤拓氏（４５）（宮崎２区）と古川禎久氏（４０）（同３区）を独自に推薦することを検討している。
鹿児島県連も松下忠洋氏（６６）（比例九州から鹿児島３区へくら替え予定）と森山裕氏（６０）（同５区）から公認申請が出れば、党本部に提出する。「我々が彼らを守らずして誰が守るのか」と言い、自民党から新たな対抗馬が出るようなら阻止するという。
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/ne_05081002.htm
自民党県連（会長・北岡秀二参院議員）は９日、衆院本会議で郵政民営化法案に反対を投じ、党執行部から今回の総選挙で「公認しない」と宣言された徳島２区の前職山口俊一氏（５５）について、「党本部がどんな判断をしようと、県連としては山口氏を支援する」ことを緊急執行部会で確認した。１０日にも上申書を党本部に送付するという。
http://mytown.asahi.com/tokushima/news02.asp?kiji=5157
こういう動きが広がるとせっかくの「分かりやすさ」が曖昧になって民主党が勝つかもね。まそうなったらそうなったで「自民党分裂選挙→民主党勝利→民主党政権誕生→意見統一出来ず民主分裂」という流れになってそれはそれでよろしいかと（誰かが書いてたが政権取っても自衛隊のイラク派兵延長の是非でいきなり割れるでしょ）。もうちっと左右とも「分かりやすく」なってほしい。
