*1 マスメディアの中の人たちも自覚はしてるらしい。

朝日新聞2009年(平成21年)10月11日13版 薬師寺克行さんによる記事から引用:

 記事のスタイルも徐々にではありますが、改革を試みています。
 民主党政権が目指しているのは透明性の高い、責任のはっきりした政治です。私たちも「主語」の明確な記事、あいまいな観測や分析ではなく事実関係を正確に伝える記事を心がけるようにしています。
 たとえば「政府は」とか「○○省は」という主語はなるべく使わず、意志決定の責任者を明記するようにしています。また、「温度差がある」「すき間風が吹いている」というような紋切り型の表現をできるだけ避け、事実に迫るよう心がけています。
 現実の政治も、そして政治報道も転機を迎えています。試行錯誤はあるでしょうが、我々も挑戦を続けていきたいと考えています。

その意気や良し。是非がんばっていただきたい。応援してます。


ちょっと勘違いがある点としては、「観測」や「分析」もどんどんやってもらった方がいいんですよ。ただ、「事実」と「主観・意見・推測」を切り分けた記述の仕方を頑張って身につけて下さいね、というだけで。*1


この文章が、高校の新聞部ではなく、主要ジャーナリズム(と日本ローカルではみなされている)メディアに載っている、というのががっくりしないでもないですが*2、文句ばっかり言っても始まらない。あたたかくエールを送りたい。頑張って下さい!!




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*1:日本の新聞の文章はおよそ高等教育を受けた人間の書く「仕事の文章」になっていない。せめて日本でも「報道学部」を立ち上げて学部教育ぐらいは受けられるようにした方がいいと思うんだが。。NHKニュースはじめTVの文章はさらに酷し。

*2:この文章を英訳して他の先進国の報道学部(日本には存在しない)の学部生に見せたら、さぞ同情混じりの微苦笑が返ってくる事でしょう。