ジュラ山脈ハイキング

ジュラシック・パークの語源はジュラ紀ジュラ紀はジュラ山脈から来てます。そのジュラ山脈の最高峰と2番目とその他を縦走してきました。登山で怪我したら旅行保険がきかないので用心の上にも用心を重ねて、CERNの友人にも「危険はない?」とか聞いて「おいおい子どもでも登ってるよ」と失笑されたりしつつも行ってまいりました。CERNに滞在する日本人であの山いってみたいなぁと思う方も(将来にわたって)多いかと思うのでここに記す次第。ていうか見てたら行きたくなるよな?下から見たジュラ山脈はこちら。


なお、以下でLとRの書き分けについては、英語だとRから来るのをルァ・ルィ・ルゥ・ルェ・ルォと書くのが良いと思いますが、フランス語、ドイツ語に関しては英語のソレとは似ても似つかぬ音であるからして、Rから来る音は

ラ゛リ゛ル゛レ゛ロ゛

で行くことにします。ジュラ山脈も本当はジュラ゛山脈ですな。


まずは予定です。今回は
http://www.hikr.org/tour/post26424.html
このコースで行くことにしました。ちなみにCERNポスドク(もうすぐドルトムントの教授)のアンディ(この日記の古い読者ならご存知かと思いますがそんな人はもういないかな・・)に教えてもらったサイトがこれだ。
http://www.hikr.org/tour/post2378.html
(グーグル自動翻訳、先日はうまく働いたんだが今日はうまくいかないのでドイツ語そのまま。)


とりあえず、CERN、あるいはサンジュニ(Saint-Genis)村からはバスで行きます。バス「Y」です。時刻表はこちら。
http://www.tpg.ch/fr/ligney
CERNのサンジュニ・ホステルに泊まってる人は、最寄のスーパーの前にMalivertのバス停があるので買出しの後ゆくのがよろしかろう。ちなみに私が当日買ったのは(ちなみに1ユーロ=100円強である):

ブリーチーズ500g 3.2ユーロ
フランスパン1本 0.89ユーロ
水1.5リットル 0.48ユーロ
バナナ4本 0.76ユーロ
あと今ルェシートをみても分からんが
100%グレープフルーツ・ジュース 1リットル(酸っぱみの補充は重要)
リントのチョコ(ルァズベルィ・酸味が登山には最強)&ナッツ・チョコ(非常用)
中にいろいろ入ったハム(激ウマ)

全部あわせて14.61ユーロ(1700円弱)。


ちなみに以下の写真は一部資料用以外はクリックすれば大きなサイズで見られます。



そんでもってトワリ゛−マリ゛(Thoiry-Mairie)でバスを降ります。サンジュニ村から歩いたらたぶん1〜2時間ぐらい。降りた場所がここです。
http://maps.google.com/maps?f=q&source=s_q&hl=en&geocode=&q=thoiry,+france&sll=46.232251,5.975232&sspn=0.015496,0.035319&ie=UTF8&hq=&hnear=Thoiry,+Ain,+Rh%C3%B4ne-Alpes,+France&ll=46.236912,5.980811&spn=0.007747,0.01766&z=16&iwloc=A
トワリ゛村から見たジュラ山脈はこちら


そっからル゛クレ通り(Rue de Reculet)を目指して歩くわけだが、その地図はこちら
http://maps.google.com/maps?f=q&source=s_q&hl=en&geocode=&q=thoiry,+france&sll=46.232251,5.975232&sspn=0.015496,0.035319&ie=UTF8&hq=&hnear=Thoiry,+Ain,+Rh%C3%B4ne-Alpes,+France&ll=46.23807,5.97506&spn=0.015495,0.035319&z=15
ただし、
http://maps.google.com/maps?f=q&source=s_q&hl=en&geocode=&q=thoiry,+france&sll=46.232251,5.975232&sspn=0.015496,0.035319&ie=UTF8&hq=&hnear=Thoiry,+Ain,+Rh%C3%B4ne-Alpes,+France&ll=46.24132,5.968344&spn=0.000968,0.002207&z=19
このテラ゛セス通り(Rue de Terrasses)をすぎてすぐの所でコースに入りそびれると、車道を延々と歩くはめになる(私のように)。衛星写真で見るとちっさい道が向かって右側にありますよね?これに入る。入ると右側に車の轍があり、入ってすぐ左手に延びてく徒歩道がゆくべき道である(私はこれが分からずに車道を歩いた;車道じゃない道をいくと途中牧草地の前に鉄条網のフェンスがあるが、これは牛を通さないためであって脇に人間用の通り道があるので気にせず進むべし)。


そんで車道を歩いてたら牛の大群に遭遇。時間は無駄にしたがこれはこれで良い経験であった。

フランス人のおっさんが「こっちに避難しろ」みたいな感じで指し示す脇の牧草地に避難したが、ヒモ一本向こうを自分より大きな大型哺乳類の大群が通ってゆくのはけっこうビビルものがある。一頭ン百万円×数十頭=1億円ぐらいの資産価値があるのかこの牛だけで・・・とへんな感慨を持つ。


そっから後は車道を歩いてくと上にもリンクした
http://www.hikr.org/tour/post26424.html
の赤いルゥートの起点に至る(起点までは車道を通らない上記ルゥートがおすすめだが)。このルゥートにおいて、私は反時計回りを選んだが、これは失敗。逆にすべきであった。後で夕方逆光の中を歩くのはあまり素敵ではなかった。皆様は西→東と進むべし。


まとりあえずひたすらきっつい登りを登ってくと、赤いルゥートの時計回り・反時計回りの分岐点に至る。私は右へと進んだ。欧州は日本より緯度が高いせいもあり、日本より低い高度で簡単に森林限界に達して見晴らしが良くなるのが素敵なところである。いきなりこんな感じで視界がひらける。



そして私は飛行機雲フェチである。

よい。横田空域に支配される属国日本とは桁違いに縦横無尽に飛行機がゆきかっている(参照)。


尾根はわりと平坦。素敵。





そして尾根の平坦な場所はぜんぶ牧場になっている。そらこんなとこで育った牛の乳だの肉だのは美味いはずだよな・・



道に牛がいる!ちょとビビる。角生えてるよ。。



頭から凶器の生えた自分よりはるかに重い大型哺乳類の脇を通る。怖い。。



牛の群。水が清浄。でかい。


全般に、牧場に入るととたんに道が無くなる。迷う。

それでもなんとか辿りついた ジュラ山脈2番目に高いクレ゛・ドゥ・ラ・ネージュ(Crêt de la Neige)の頂上。


頂上からのフランス側の平野の眺め。


クレ゛・ドゥ・ラ・ネージュ(Crêt de la Neige)からジュラ山脈最高峰ル・ル゛クレ(Le Reculet)へと至る途中の名もないピーク。向こうはアルプス。


ジュラ山脈最高峰ル・ル゛クレ(Le Reculet)を望む。


殺風景な十字架。


頂上に着いたー!!


これから進む方向。


ちょうど今見えてる平野の下を、今この瞬間も、山手線ぐらいの大きさのトンネルの中を5兆電子ヴォルトのエネルギーの陽子がぐるぐる回ってます(参照)。凄くない?


これも頂上から。レマン湖でかすぎワロタww


このさきさらにジュラ山脈を縦走します。

崖が素敵。


遠く離れてからル゛クレ山頂を望む。


お?進路に羊が。


接写。羊はさすがに怖くない。


お、今度は進路に馬が。大型哺乳類となんの仕切りもなしに対峙する、というのはなんとなく新鮮な体験。(ちょっと怖い。)


が、ここで一服してモンブランを撮影。


馬・・・


近い!


あとはプリントアウトした地図によると引き返す道があるはずだが見当たらずひたすら尾根を縦走・・・




だんだん日が傾いてきて不安に・・・


しょうがないのでひたすら縦走




この辺でなんかジュラ山脈のはずれまできてしまい、不安感に耐えられなくなり、牧場を突っ切って降りる。見事に迷うも途中地元の人にであい、帰ってきた。結局こんな所まで歩いてしまった。。
http://maps.google.co.jp/maps?q=jura,+france&oe=utf-8&hl=ja&client=firefox&ie=UTF8&hq=&hnear=%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%A9,+%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%EF%BC%9D%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86,+%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9&ll=46.227175,5.914292&spn=0.008803,0.02075&t=h&z=16&brcurrent=3,0x0:0x0,1
今見たら6kmぐらい余分に先に行ってしまっているではないか。どおりで帰りは足が棒に。しんどかったよぉ・・・



そして最後夕日に映える飛行機雲。


そんなこんなでなんとか無事帰ってこれました。これがみなさまのハイキングの助けになれば幸いです。


これは翌日(日曜)にまた下から撮ったジュラ山脈。また行きたいな。



写真のスライドショーはこちら。
http://f.hatena.ne.jp/slideshow/odakin/t/20101002?mode=rss